
本日はJEEP TJラングラー 2002モデルのPCMの修理をご依頼頂きました。
エンジン不調で部品交換や点検を進めて最終的にPCMの異常に行き着いたとのことです。

シーリングされているアルミの蓋を慎重に開けます。
中の基板はシリコン系の樹脂でコーティングされていました。
修理するにはこれを除去しなければなりませんが、通常の除去剤では全く刃が立ちません・・・
高価な特殊溶剤を使って除去していきます。

除去が完了しました。
これだけでもかなりの手間が掛かります。
さて、点検を進めていきます。

点検を進めていきますが、画像の様なクラックが確認出来ますが、原因の特定には至りません。
全体的に半田の状態は良くなかったので、お客様と相談させていただき、リスクをご理解頂いた上で、全数半田修正で進める事になりました。

状態の悪くなった半田恐らく鉛フリーと思われますので、除去して信頼製の高い鉛入りの半田で再半田していきます。

こちらが修正後の端子部、ツヤのある綺麗な状態のフィレットが形成出来ています。

端子部は力が掛かるので、クラックが発生しやすくこの部分の修正は非常に重要です。

基板上の全ての端子を修正いたしました。
相当な数ですので一苦労です。
電解コンデンサも交換してあります。

最後に基板をコーティングして、フレームに接着して完成です。
PCMを返送後、実車テストにて無事正常動作になったとご報告をいただきました。
修理が成功して一安心です。
この度はご依頼ありがとうございました。