BMW Z3 E36 ABS&ASC コントロールユニット修理

BMW Z3 E36 ABS&ASC コントロールユニット修理
外してお持ち込み頂いたコントロールユニット

本日は取引先自動車整備工場様より

 

お持ち込み頂いた BMW Z3 E36の

 

ABS&ASC コントロールユニット修理です。

 

ポンプモーターのコードが入力されていました。

 

こちらのハイドロリックユニットはAssyでなんと

 

262,000円もします。

 

しかし修理することでコストを大幅に抑えることが出来ます。

BMW Z3 E36 ABS&ASC コントロールユニット修理
ハイドロリックユニットを分離します

まずはハイドロリックユニットとコントロールユニットを

 

分離します。

 

その後、コントロールユニットを切開手術いたします。

BMW Z3 E36 ABS&ASC コントロールユニット修理
ユニットは樹脂溶接されているので切開します

はい、開きました。

 

なかなか骨の折れる作業です。

 

パッと見た感じでも、すでに不具合部位が見受けられます。

BMW Z3 E36 ABS&ASC コントロールユニット修理
半田不良が見て取れます

上部の半田端子部が完全に割れています。

 

ここまでひどい状態はなかなか見られません。

BMW Z3 E36 ABS&ASC コントロールユニット修理
他にも細かいクラック等が多数確認出来ました

他にも顕微鏡で検査していくと怪しい箇所がちらほら

 

拡大して頂くと、クラックがわかるでしょうか?

BMW Z3 E36 ABS&ASC コントロールユニット修理
一番症状がひどい部分の修正工程です

まずは、

 

最初の部分の修理工程です。

 

画像左上、右側の端子を修正していきます。

 

画像右上 劣化した半田を半田吸い取り器で除去いたします。

 

画像左下 除去した部分に新しい半田を盛ります。

 

画像右下 フラックスを洗浄して完成です。

BMW Z3 E36 ABS&ASC コントロールユニット修理
他の部分も順次修正していきます

クラックの場所も同じように修正していきます。

 

この年代には、初期の鉛フリー半田が使用されています。

 

環境には優しい反面、半田に粘りが無くこういった半田割れをよく起こしてしまいます。

実は、軍事・医療・宇宙等に使用される基板には鉛フリー半田は使われていません。

信頼製が低い証拠でしょう、しかし民生機器では、環境負担を考え使用せざるを得ないのです。

 

当社では、修理の場合 信頼製を重視して鉛半田を使用します、使用量は少量ですが、再発を防ぐことが出来ます。

BMW Z3 E36 ABS&ASC コントロールユニット修理
最終的に洗浄が終わったコントロールユニット

そのほかの部位やICの脚等も全て修正し

 

最後に洗浄をして完成になります。

 

シール剤で蓋をして、組み上げます。

 

その後、整備工場で組み付けして頂き、無事正常動作いたしました。

 

最後にダイアグコードを消去して全ての作業が完了です。

 

これで、車輌と共に天寿を全うしてくれることを祈ります。

 

お客様も喜んで頂けると思います。

 

このほか、当社ではBMW等のコーディング、プログラミングにも対応可能です。

 

この度はご依頼ありがとうございました。