こちらのお車はエアコンが効かないとの事で入庫。
この手のエスティマは数は減りましたが、今でも現役で活躍しております。
点検の結果、コンプレッサーに電源が来ていません。
リレー、圧力スイッチ等を確認しても正常でしたので、年式的に言ってコントロールユニットの異常を疑います。
コントローラーを外して中を開けてみました。
この時点でも不良箇所が確認出来ます。
コントローラーの品番は 88650-28140 すでに廃盤になってるため、なんとしても修理します。
コンデンサの液漏れによる、基板の焼損です。
コンデンサ、トランジスタを外して洗浄しました。
トランジスタのエミッタ・コレクタ間にもリークして焼けた跡があります。
コンデンサの足元のスルーホールも焼損して失われ、パターンも焼失しています。
トランジスタを外した部分、エミッタコレクタ間のリーク跡が痛々しいです。
トランジスタは単体点検で壊れてはおらず、正常でした。
液漏れしたコンデンサの足元部分、電解液により電流リークを起こし炭になっております。
隣のダイオードも難を逃れ無事。
腐食部を薬剤処理して、半田メッキを施し。
スルーホールは銅線で貫通させて、失われたパターンと接続します。
最後に新しいコンデンサと元のトランジスタを実装して組み上げます。
車両へ戻して、チェックしたところエアコンコンプレッサーは正常に入るようになりました。
エアコンの動作を全て点検して正常なのを確認して納車させて頂きました。
この度はご依頼ありがとうございました。