タイタン(エルフ・コンドル・アトラス)R81系 ABSユニット修理

タイタン(エルフ・コンドル・アトラス)R81系 ABSユニット修理
お持ち込み頂いたABSユニット

こちらのABSユニットは先日診断した、タイタンのLKR81より取外してお持ち込み頂いた物になります。

 

入力されていたダイアグコードは

 

C0214 ECU 不具合 / ECU 交換 (電子コントロール ユニット)

 

こちらのユニットはフォワード等も同等のユニットを使用しているようで、ユニットの不良が割と有るようです。

タイタン(エルフ・コンドル・アトラス)R81系 ABSユニット修理
ハイドロリックユニットとコントロールユニットを分離します

ABSユニットAssyは分解してハイドロリックユニットとコントロールユニットを分離します

 

ボルト4本を外すだけです。

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コントロールユニットの品番

取り付けされていたコントロールユニットの品番は

 

TK-ISZ6-024

438-0843

4G09B

 

これから切開して内部を点検、修理していきます。

タイタン(エルフ・コンドル・アトラス)R81系 ABSユニット修理
コントロールユニットを切開して基板を露出させました

切開したコントロールユニットがこちら

 

この状態では判別しにくいので、基板を洗浄します。

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洗浄した基板

洗浄した基板の状態がこちら。

 

さらに診断を進めるために、コイルボディと基板を分離していきます。

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基板を外すためには端子の半田を綺麗に除去する必要が有ります。

基板を分離するためには、半田付けされている端子から綺麗に半田を除去する必要が有ります。

 

この除去が十分でないと外す時に基板や端子にダメージを与えてしまうので大変重要な作業です。

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基板の一部に少し気になる部分を発見

取り外した基板を点検していきます。

 

ドライブ用FETの部分に気になる箇所がありました。

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該当箇所を拡大、電触した跡が有ります。

FETのパッドとベタアース間で電触を起こしているようです。

 

実際にどのような影響があるか、微妙な箇所ですが修正は必須です。

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全ての修正を終えた基板

半田に関しても多数のクラックが発見されたので、端子については全数修正を行いました。

 

電触部もクリーニングして有ります。

 

細かい部品についても顕微鏡を使用しながらしっかり修正を行いました。

 

途中C46のコンデンサが行方不明になり、かなり焦りましたが、無事サルベージいたしました。

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コイルボディに基板を搭載して修理工程は終了。

コイルボディに基板を搭載し、半田付けして修理は完了です。

 

後はケースを元に戻して、整備工場様に納品します。

 

ブログを書いた2018/06/04日現在正常に動作しています。

 

この度はご依頼ありがとうございました。