こちらのABSユニットは先日診断した、タイタンのLKR81より取外してお持ち込み頂いた物になります。
入力されていたダイアグコードは
C0214 ECU 不具合 / ECU 交換 (電子コントロール ユニット)
こちらのユニットはフォワード等も同等のユニットを使用しているようで、ユニットの不良が割と有るようです。
ABSユニットAssyは分解してハイドロリックユニットとコントロールユニットを分離します
ボルト4本を外すだけです。
取り付けされていたコントロールユニットの品番は
TK-ISZ6-024
438-0843
4G09B
これから切開して内部を点検、修理していきます。
切開したコントロールユニットがこちら
この状態では判別しにくいので、基板を洗浄します。
洗浄した基板の状態がこちら。
さらに診断を進めるために、コイルボディと基板を分離していきます。
基板を分離するためには、半田付けされている端子から綺麗に半田を除去する必要が有ります。
この除去が十分でないと外す時に基板や端子にダメージを与えてしまうので大変重要な作業です。
取り外した基板を点検していきます。
ドライブ用FETの部分に気になる箇所がありました。
FETのパッドとベタアース間で電触を起こしているようです。
実際にどのような影響があるか、微妙な箇所ですが修正は必須です。
半田に関しても多数のクラックが発見されたので、端子については全数修正を行いました。
電触部もクリーニングして有ります。
細かい部品についても顕微鏡を使用しながらしっかり修正を行いました。
途中C46のコンデンサが行方不明になり、かなり焦りましたが、無事サルベージいたしました。
コイルボディに基板を搭載し、半田付けして修理は完了です。
後はケースを元に戻して、整備工場様に納品します。
ブログを書いた2018/06/04日現在正常に動作しています。
この度はご依頼ありがとうございました。