今回は珍しい修理ですが、アウトリガーが動作せず、建機整備工場様で原因探求の結果、コントロールユニットの不良と診断された物です。
メーカーでは部品がすでに無く、修理も受け付けていない為、なんとかできないかとご相談いただきました。
制御が特殊なため、しっかりと不良箇所の特定ができており、さらに回路図も手配していただき、高額な修理になる可能性をご了承いただいたのでお預かりさせて頂きました。
AP-SUB2-700-10 というコントロールユニットでした。
アウトリガー回路を解析し、入力からと出力から回路を追っていき、関連部分に赤いマーキングを打ちました。
マイコンを除きすべての部品を点検致しましたが、特性不良は発見できず、マイコン不良による故障で、修理不能かに思われましたが・・・
非常に苦労した末に、原因を突き止めました。
修正の為メーカーで施工されたコーティングをきれいに除去致しました。
非常に厚めにコーティングしてあったので、除去だけでも一苦労です。
症状とは無関係でしたが、不良を起こしていたダイオードも交換してあります。
すべての修正を終え、メーカー純正以上に入念にコーティングを施し、完成したコントロールユニットです。
動作確認いただき、正常動作するようになったとのことです。
修理は非常に高額になりましたが、車両を一台入れ替えするよりは遙かに安く上がったとお喜びいただきました。
今回は無事に修理できましたが、このような修理はリスクが高く、かつ高額で時間も掛かる事が多く、資料がご用意いただけない場合、修理が不可能な事もございます。
お問い合わせの場合はご留意ください。
この度はご依頼ありがとうございました。