今回はPORSCHE911 964のリアウィングが動作せず、コントロールユニットの不良と診断されたが、部品が入手できないとのことでご相談いただきました。
お預かりしてみると、想像していたより小型なユニットでした。
開けてみると、内部はこのようになっていました。
電解コンデンサを外したところ、液漏れを起こしているの確認できましたが、これが原因とは思えません。
原因を特定するために、部品を外し単体点検を行っていきます。
液漏れ部分。
若干腐食が見られますが、容量も今のところ問題なく、不具合の原因とは考えにくいです。
信号のリークの可能性も有りますが、決定打に欠けます。
液漏れ箇所はきれいに修復し、電解コンデンサはすべて交換致します。
最終的に原因が判明致しました。
なんと、リレーの不良です。
しかも、状態から見てリレーの製造不良と思われます。
一見動作は正常でしたので、かなり彷徨うことになりました、接点自体はきれいですが、若干傾いており、クリアランス不良でした。
非常に珍しい原因で、日本製では考えられません。
実装の問題もあり、互換品を今回はイタリアより取り寄せて交換致しました。
お客様に納品し、正常動作するようになったとのことです。
この度はご依頼ありがとうございました。