ポルシェ 911 964 リアスポイラーコントロールユニット修理 911.618.112.00

ポルシェ 911 964 リアスポイラーコントロールユニット修理 911.618.112.00
お預かりした手のひらサイズなユニット

今回はPORSCHE911 964のリアウィングが動作せず、コントロールユニットの不良と診断されたが、部品が入手できないとのことでご相談いただきました。

 

お預かりしてみると、想像していたより小型なユニットでした。

ポルシェ 911 964 リアスポイラーコントロールユニット修理 911.618.112.00
内部の基板

開けてみると、内部はこのようになっていました。

ポルシェ 911 964 リアスポイラーコントロールユニット修理 911.618.112.00
診断の為に部品を取り外していきます

電解コンデンサを外したところ、液漏れを起こしているの確認できましたが、これが原因とは思えません。

 

原因を特定するために、部品を外し単体点検を行っていきます。

液漏れ部分。

 

若干腐食が見られますが、容量も今のところ問題なく、不具合の原因とは考えにくいです。

 

信号のリークの可能性も有りますが、決定打に欠けます。

ポルシェ 911 964 リアスポイラーコントロールユニット修理 911.618.112.00
修復した液漏れ箇所

液漏れ箇所はきれいに修復し、電解コンデンサはすべて交換致します。

接点自体はきれいですが、若干傾いており、クリアランス不良でした。
修正作業の終わった基板

最終的に原因が判明致しました。

 

なんと、リレーの不良です。

 

しかも、状態から見てリレーの製造不良と思われます。

 

一見動作は正常でしたので、かなり彷徨うことになりました、接点自体はきれいですが、若干傾いており、クリアランス不良でした。

 

非常に珍しい原因で、日本製では考えられません。

 

実装の問題もあり、互換品を今回はイタリアより取り寄せて交換致しました。

 

お客様に納品し、正常動作するようになったとのことです。

 

この度はご依頼ありがとうございました。